2025年7月14日より、ローソンは千葉県内の6店舗で車中泊施設「RVパーク」の実証実験を開始します。コンビニエンスストアでのRVパーク導入は全国初となり、車中泊ユーザーにとって新たな選択肢が広がります。
1. なぜ今、ローソンが車中泊サービスを始めたのか
近年、ホテルや旅館の宿泊料金は上昇傾向にあり、訪日観光客の増加や地方イベントによる宿不足が深刻化しています。その一方で、車中泊を希望するユーザーは増加中。日本RV協会によると、2024年のキャンピングカー保有台数は前年比6%増の約16万5000台に達し、軽自動車やミニバンでも「くるま旅」を楽しむ人が増えています。
しかし、安心して車中泊ができる場所は全国的に不足しています。24時間トイレが使えて、ごみ処理も可能な施設はまだまだ限られており、無断駐車などのトラブルも少なくありません。ローソンはこうしたニーズに応えるため、日本RV協会と連携して「RVパーク」の設置に踏み切りました。
2. ローソンの「RVパーク」とは?
「RVパーク」は、日本RV協会が定めた車中泊施設の認定制度で、以下の基準を満たす必要があります。
- 24時間利用可能なトイレ
- ごみ処理の受け入れ
- 安心して宿泊できる静かな環境
- 予約システムによる利用管理
ローソンの実証実験では、対象店舗の駐車場に1台分のRVパークスペースを用意。電源の貸し出しやごみ袋の提供、予約受付は店員が専用タブレットで対応します。買い物にも便利で、常に店員がいる安心感も魅力です。
3. 利用方法・料金・チェックイン方法
ローソンのRVパークを利用するには、専用予約サイト「RV-Park.jp」からの事前予約が必要です。支払いはクレジットカードのみで、現金では利用できません。
項目 | 詳細 |
---|---|
利用料金 | 2,500~3,000円/1泊1区画 |
予約方法 | RV-Park.jpにてオンライン予約(クレジットカード決済) |
チェックイン | 18:00以降 |
チェックアウト | 翌朝9:00まで |
設備 | 電源ドラム貸出、トイレ使用可、ごみ袋配布(1枚)、スタッフ対応あり |
チェックイン時には、利用許可証・注意事項用紙・ごみ袋を店員から受け取ります。エンジンは駐車中は停止が必須。夏場はポータブルクーラーや扇風機の持ち込みが推奨されています。
4. 実施店舗一覧(千葉県内)
2025年7月14日から、以下の6店舗で実証実験がスタートします。
- ① ローソン一宮東浪見店(長生郡一宮町東浪見562)
- ② ローソン御宿新町店(夷隅郡御宿町新町仙人塚417-19)
- ③ ローソン天津小湊店(鴨川市内浦1909)
- ④ ローソン富浦インター店(南房総市富浦町福澤873)
- ⑤ ローソン南房総岩井海岸店(南房総市久枝35-1)
- ⑥ ローソン富津湊店(富津市湊1238-1)
いずれの店舗も観光地や海沿いに近く、温浴施設なども周辺に点在しています。今後、実証結果を踏まえて全国展開される可能性もあります。
5. 今後の展開と可能性
ローソンは全国に約14,000店舗を展開しており、そのうち約3,000店舗が車中泊に対応可能な広さを持つとされています。今後、地方イベント時の宿泊難民対策や、災害時の緊急宿泊所としての活用も視野に入れているとみられます。
特に注目すべきは、インバウンド観光客・ペット連れファミリー層・節約志向の若者の3層に刺さる点です。24時間営業・トイレ完備・買い物可能という「コンビニならでは」の利便性は、他の車中泊施設との差別化ポイントとなるでしょう。
6. まとめ
ローソンによるRVパーク実証実験は、車中泊市場の需要と社会課題を同時に解決する画期的な取り組みです。宿泊費を抑えつつ、安心・安全な旅を実現したい方には最適な選択肢となるでしょう。
今後、全国に広がる可能性が高く、「泊まれるコンビニ」という新たなトレンドの先駆けになるかもしれません。
▼予約・詳細はこちら:
https://rv-park.jp/
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