ソフトバンクは2025年8月20日から、携帯電話やブロードバンド契約などに伴う事務手数料を一律で引き上げると発表しました。特に注目すべきは、これまで無料だったウェブ経由の手続きにも一律で3,850円の手数料がかかる点です。
「店頭での契約は高いからオンラインを利用していた」という方にとっては大きな負担増となります。この記事では、具体的な改定内容や値上げの背景に加えて、実際にどんなユーザーが影響を受けるのか、そしてPayPayカードを活用した実質的な回避方法を深掘り解説します。最後に他社比較や乗り換えの視点もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
2025年8月20日からの新手数料を詳しく解説
まずはどんな手続きにいくらの手数料がかかるようになるのか、詳細を一覧で確認しましょう。
対象手続き | 現行(〜8月19日) | 改定後(8月20日〜) |
---|---|---|
店頭での新規契約・機種変更 | 3,850円 | 4,950円 |
ウェブ経由の新規契約・機種変更 | 無料 | 3,850円 |
SIMカード再発行(店頭) | 3,850円 | 4,950円 |
電話番号変更(店頭) | 3,850円 | 4,950円 |
ブロードバンド契約関連 | 3,300円 | 4,950円 |
電話番号案内サービス | 220円 | 440円 |
料金未払い時の払い込み処理手数料 | 220円 | 330円 |
これらの改定は、店頭での人件費や運営コストだけでなく、ウェブ手続きでもセキュリティ強化のコストが理由として挙げられています。オンラインであっても本人確認や不正防止のためのシステム維持には多額のコストがかかるのです。
なぜこのタイミングで値上げ?背景を深掘り
ソフトバンクは2021年3月以降、原則としてウェブ手続きを無料としてきました。これは、オンライン手続きを推進して店舗の負担を軽減する狙いがありました。しかし近年、次のような課題が重なり無料維持が難しくなったのです。
- 物価高騰・人件費増:店舗運営だけでなく、システム開発やサーバー維持にもコストが増加。
- セキュリティ対策の強化:不正アクセスやなりすまし契約を防ぐため、より高度な本人確認システムを導入。
- 決済基盤のコスト上昇:キャリア決済やクレジット決済を巡る処理コストが増え続けている。
これらの要素が重なり、2023年6月には店頭手数料を550円引き上げていましたが、ついにウェブも有料化されることになりました。
どんなユーザーが影響を受ける?
今回の値上げで特に影響が大きいのは次のような方です。
- 頻繁に機種変更するユーザー:毎年最新機種に乗り換える人はその度に手数料が発生します。
- オンライン手続きをメインにしていた人:これまで無料だったのに3,850円が加算されます。
- SIMカード紛失や再発行が多い人:再発行ごとに4,950円かかります。
- ブロードバンド契約を検討している人:新規契約時の初期費用が大幅アップします。
例えば、これまでオンラインで機種変更をしていた人は「端末価格+通信費」だけを見ていましたが、今後は事務手数料3,850円を必ず計算に入れる必要があります。
PayPayカードを使った実質値引きの詳細
値上げ対策として注目したいのが、ソフトバンクが用意したPayPayカードによる還元施策です。
還元の仕組み
- ソフトバンク携帯の月々の支払いをPayPayカードに設定すると、事務手数料から1,100円分のPayPayポイントが還元される。
- さらに、ソフトバンク系列キャリア(ワイモバイルやLINEMOなど)からソフトバンクの大容量プランに移る場合は、事務手数料全額をPayPayポイントで還元。
つまり、PayPayカードを持っていれば負担が軽くなります。新規契約や機種変更の予定があるなら、事前にPayPayカードを用意しておくのが賢い選択です。
注意点
- 還元は現金ではなくPayPayポイントで行われる。
- キャンペーンには条件があるため、公式サイトで最新情報を確認すること。
- 還元対象外の手続きもあるので、契約時に窓口で確認するのが安心。
値上げ後も賢く契約するための3つのポイント
- 値上げ前に契約を済ませる
8月19日までに手続きを終えれば、現行の手数料が適用されます。乗り換えや機種変更を考えているなら早めに動きましょう。 - PayPayカードを活用
事務手数料還元があるので、カードを持っていない人は早めに申込を検討してください。 - 他社と比較して最適なプランを選ぶ
同じような条件であれば、ドコモや楽天モバイルはウェブ手続き無料を維持しています。長期的な視点でどこがお得か検討してみる価値があります。
他社との比較と乗り換えの視点
主要キャリアで比較すると、以下のようになります。
キャリア | 店頭手数料 | ウェブ手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
ソフトバンク(8/20~) | 4,950円 | 3,850円 | PayPayカード還元あり |
KDDI(au) | 3,850円 | 3,850円 | ウェブも有料 |
ドコモ | 3,850円 | 無料 | オンライン契約がお得 |
楽天モバイル | 3,850円 | 無料 | オンライン専用プラン多数 |
長期的に見て、頻繁に手続きをする方やオンラインで完結させたい方は、ドコモや楽天モバイルへの乗り換えを検討するのも一案です。ただし、電波状況やキャンペーン条件なども含めて総合的に判断しましょう。楽天モバイルはウェブ手続き無料でポイント還元も充実しています。公式ストアで端末を購入すればさらにお得です。
まとめ:値上げを知って賢く動こう
今回のソフトバンク事務手数料の値上げは、オンライン中心で契約していたユーザーにとっても大きなインパクトがあります。しかし、PayPayカードを活用すれば還元を受けられるほか、値上げ前に手続きを済ませることで負担を抑えることも可能です。
他社比較やプラン変更の検討を行い、自分にとって最適な契約方法を選びましょう。これから契約を予定している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
コメント