ヤマト運輸が宅配便を値上げへ
2025年5月2日、ヤマト運輸は全国で提供している宅配便サービス「宅急便」などの料金を値上げすることを正式に発表しました。これは同社としては約7年ぶりの大幅な料金改定であり、多くの利用者に影響を与える内容です。
今やネットショッピングやフリマアプリの普及により、宅配便は私たちの生活に欠かせないインフラのひとつとなっています。そんな中での値上げは、家計にも少なからず影響を及ぼします。
本記事では、今回の値上げの背景や対象サービス、具体的な料金改定内容を整理しつつ、「損しないための見直し術」もわかりやすくご紹介していきます。
値上げの背景と対象サービス
ヤマト運輸が今回の値上げを決断した背景には、運送業界全体が直面する構造的な課題があります。特に人手不足や燃料費の高騰、物流2024年問題(※)などが影響しています。
※「物流2024年問題」…時間外労働規制の強化により、ドライバー不足や配送能力の低下が懸念される問題。
ヤマト運輸によると、以下のサービスが値上げの対象です。
- 宅急便(60〜160サイズ)
- 宅急便コンパクト
- EAZY(イージー)
- クール宅急便
【出典:ヤマトホールディングス「2025年 宅急便運賃改定について」|2025年5月2日発表】
また、法人向け契約やEC企業向けの特別料金も段階的に見直しを行うとのことです。今回の値上げは2025年6月1日から全国一律で適用される予定です。
いくら上がる?値上げ後の料金をチェック
今回の改定では、宅急便の基本料金がサイズによって60円〜180円程度の値上げとなる見通しです。
【改定前後の一例(関東→関西)】
サイズ | 現行価格 | 改定後価格 | 差額 |
60サイズ | 930円 | 990円 | +60円 |
100サイズ | 1,260円 | 1,400円 | +140円 |
140サイズ | 1,610円 | 1,790円 | +180円 |
宅急便コンパクトについても、現行の450円→500円程度に引き上げられる予定です(箱代別)。EAZYもこれに準じて改定されると見られます。
【出典:ヤマトホールディングス公式資料(2025年5月2日発表)】
なお、クール宅急便や着払いサービスについても同様に値上げが予定されています。
家計や副業に与える影響は?
この値上げは、家庭のちょっとした発送だけでなく、フリマアプリやECサイトで収入を得ている方々にも影響を及ぼします。
【個人利用者】
- ギフトやお中元などの発送コストが上昇
- 冠婚葬祭などの緊急発送にも負担
【副業・フリマユーザー】
- メルカリ・ラクマなどでの利益が減少
- 匿名配送サービスのコスト増に注意
例えば、月に10件の60サイズ発送を行っている個人事業主の場合、単純計算で月600円、年間で7,200円のコスト増になります。ECやフリマの利益率が低い場合は、値上げが直接利益減に直結します。
損しないための配送見直し術【節約テク5選】
宅配コスト増に直面しても、少しの工夫で負担を抑えることは可能です。ここでは、今すぐできる見直しテクニックを5つ紹介します。
1. 他社との料金比較を活用
日本郵便の「ゆうパック」や佐川急便と比較して、送る荷物の大きさや距離によっては割安な選択肢があります。特にゆうパケットやレターパックライトなどの定額制は小型荷物に有利です。
2. コンビニ発送で割引活用
ヤマトはコンビニ持ち込みで60円割引(一部条件あり)。さらに、クロネコメンバーズを使えば、送り状を事前発行することで追加割引も受けられます。
3. クロネコメンバーズに加入
無料登録できるクロネコメンバーズでは、ポイント制による割引や不在通知の再配達予約が可能。会員限定の割引も適用されるので、継続的に使う人にはお得です。
4. メルカリ便や匿名配送を見直す
メルカリ便(らくらく・ゆうゆう)では、一部サービスで郵便局経由の配送を選択することで、より安価になるケースも。匿名性を重視しつつも、コスト優先で選ぶのがポイントです。
5. まとめ発送・発送頻度の見直し
定期的な荷物はまとめて発送したり、そもそも発送の必要があるか見直すことも有効。配送件数の最適化でコスト削減につながります。
宅配業界は今後も値上げの流れに?
今回のヤマト運輸の値上げは、単独の出来事ではなく、宅配業界全体の構造問題が背景にあります。
- ドライバー不足の深刻化
- 人件費・燃料費の高騰
- 再配達による非効率な業務の常態化
これらの要因により、佐川急便や日本郵便も追随する可能性が高いと見られています。今後は業界全体で「料金の適正化」が進むことで、送料無料文化の見直しが求められるかもしれません。
まとめ:いまから備えて、損しない工夫を
ヤマト運輸の料金改定は、私たちの生活にじわりと影響を及ぼします。しかし、配送手段の見直しや割引制度の活用により、工夫次第でその影響は最小限に抑えることが可能です。
繰り返しになりますが、日常的に宅配を使っている人ほど、今のうちから「どんな荷物をどの手段で送るか」を見直しておくことが、家計を守る第一歩となります。
参考・引用元一覧
- ヤマトホールディングス「宅急便運賃改定のお知らせ」|2025年5月2日発表
ニュースリリース | ヤマトホールディングス株式会社ヤマトグループの持株会社,ヤマトホールディングスのウェブサイト。「ニュースリリース」についてご紹介します。 - 日本郵便「ゆうパック料金一覧」
403 Forbidden - 日本郵便 - メルカリ「配送方法・送料について」
https://www.mercari.com/jp/help_center/
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